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やっぱりインテリアデザインは楽しい。 2018.03.29

 昨年10月に門前仲町の『YANE』という複合施設兼シェアオフィスに弊社の拠点を移し、もうすぐで半年が経ちます。
 
 アパレルの出店が減少傾向の中、ご多聞に漏れず弊社のクライアント(ブランド)の出店件数も減ったとはいえ、移転と同時に「二人体制」に転換した弊社としては、春に集中する出店攻勢に対応する為かなりの多忙を極め、さらに新ブランドの依頼も重なり、スタッフの資延共々、春のオープンまでただただがむしゃらに仕事に取り組んだ半年間でした。
 
 そんな中でも、自分としては多くの「気づき」を得ることもできた充実した日々でもありました。今まで数名いたスタッフに対して、自分は彼らのディレクション的立場でいると決め、極力彼らに委ねていた作業(例えばスケッチや図面、クライアント/内装監理室/施工会社とのやり取り、工事現場の確認など)を久しぶりに自分で全てこなしている中で、改めて「やっぱり自分はこの仕事が好きだ」という、人に伝えたら「何を今更…」と笑われるような感情を再認識する日々でした。
 
 こんなに楽しい作業の詰まった「インテリアデザイン(店舗デザイン)」という仕事の工程を、物件数が増え、スタッフが増え、彼らに仕事を委ねることで、これほどまでに自分自身の手元からその楽しさを易々と手放してしまっていたのだと気づき、改めて反省すらしつつ、今の段階でそこに気づけたことに感謝もしています。
 
 様々な偶然が重なったからとはいえ、この「楽しさ」が自分の手元に戻ってきた以上、今は手放すつもりもありません。クライアントの出店増に対応すべく会社の規模を拡大せざるを得なかった状況だったとはいえ、それによって自分自身が自由に動きづらい状況だったと知った以上、今こそ純粋に「インテリアデザインができることが嬉しい」と思っていた独立当初の『渇望感』に似た感情とともに、その楽しさをもっと深めていこう、追求していこうと思っています。
 
 あまりにここの『NEWS』に投稿していないことを思い出して、今の自分の素直な気持ちだけでもここに記しておこうと思って書き始めました。なんとも赤裸々な文章に感じられるかもしれませんが、今の自分の本心です。今後はもっと自分の「手」で作業することを増やしていきたいとも思っています。そこについてはまた改めてご報告させて頂きます。引き続きペブルをどうぞ宜しくお願い致します。