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丁寧な仕事の先にあるもの 2014.12.21

 1年前の12周年の挨拶以降、竣工写真の更新以外では随分久しぶりの更新となってしまいましたが、お陰様で今年も12月4日に無事に13周年を迎えることができました。
 
 去年は、この仕事ができていることや様々な人々に助けられていることに、そしてこの仕事をしていることで生まれるさまざまな人々との出会いに「感謝」の気持ちを再認識した貴重な一年でした。その上で、今期は意識的に遠くを見ず、周りも見ず、そして焦らずに、今 目の前に有る仕事にのみ集中し、真摯に向き合い、丁寧に応えていこう、そう決めて一日一日を大切に過ごせた一年でした。
 
 一年を通じてその意識で過ごしてみて、今改めて感じていることは「達成感や名声よりも、丁寧に仕事をし、真摯に人と向き合うことにこそ本当の仕事の楽しみは隠れている」という、口にしてしまえば至極当然な(笑)しかし自分なりに確信に近い気づきでもありました。
 
 もちろん日々の中での「自分たちの成長」への喜びもありますが、それ以上に今までは「自分たちがデザインした店舗が出来上がること」そしてその出来映えやそこで生まれる想定以上の売上げを「クライアントが喜んでくれること」こそが自分たちの一番の喜びや達成感であり、楽しさでもあると信じて仕事をしてきました。仕事においては効率性やスピードも重視し、いかに効率よくスムーズに仕事が進められるかも模索してきました。
 
 そのこと自体はクライアントにとっても価値が有り、喜ばれることでも有りますし、スケジュールを守ることも設計を生業とする上で当然で重要なことだとは今も思っています。ただ、そこは守りつつも、それが故に排除しがちなそれ以外のさまざまな事柄をも、もっと大切にした方がこの仕事は「楽しい」し「嬉しい」と実感できた実り有る一年でもありました。
 
 とはいえ、13期はそこに気付いたというだけの年。今後は、それでも至らなかった配慮やプロセスをもっと見直して改善し、仕事の楽しさを追求しながら、より自分たちらしい高みを目指して行きたい。今はそんな思いでいます。今後もペブルをどうぞ宜しくお願い致します。